【レビュー】傑作怪獣POV映画!『ザ・バットマン』マット・リーヴスがメガホンをとった『クローバーフィールド HAKAISHA』(2008)
『大怪獣のあとしまつ』が話題になっているということで「怪獣映画」が観たくなり、『ザ・バットマン』のマット・リーヴス監督作品『クローバーフィールド HAKAISHA』を高校の時以来、およそ14年ぶりに鑑賞。今回は、あらすじ、感想、キャストについてお届け!
- 『クローバーフィールド HAKAISHA』あらすじ
- 感想:スピルバーグに相通じるJJの演出
- キャストについて:キャストも粒ぞろい
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『クローバーフィールド HAKAISHA』あらすじ
正体不明の何者かに襲われたニューヨークの壮絶な一夜を、現場に居合わせた人物の視点から、ハンディカムで撮影されたドキュメンタリータッチの映像で臨場感たっぷりに描く。ニューヨーク、ダウンタウン。友人たちと楽しい一時を過ごしていた青年ロブだったが、その時、街が突然の爆音に揺れる。慌てて外に飛び出した彼らの目の前に、無惨に破壊された自由の女神像の頭部が転げ落ちてきた。
感想:スピルバーグに相通じるJJの演出
当時はこういったPOV映画がまだ実験的だった時代で、物珍しいものを観る感覚で衝撃を受けたのを憶えている。
それからいくつものPOV作品を好んで観てきたが、やはり本作のクオリティは段違い。
謎の巨大生物いわゆる"怪獣"が現れ、逃げ惑う一市民を主人公に据えることで、臨場感あふれるリアルな映像描写が成されており、まるで本物の記録映像を観ているかのよう。
恐らくは実際に怪獣が現れたら、そこまでハッキリと目視することができずに、何が起きているのかわからないまま逃げ惑うことになるのだろう。
そういった部分はオーソドックスな特撮やSF映画にはない要素である。
また、恐怖の対象をしっかりと"見せない"点はスティーヴン・スピルバーグの『ジョーズ』と共通するところでもある。
製作に名を連ねたJ・J・エイブラムスが受けてきた影響を大いに感じさせる。
キャストについて:キャストも粒ぞろい
今思えばリジー・キャプランやマイク・ヴォーゲルなどの有名俳優が出演している作品だが、彼らの演技がまたリアルであることから、より一層の恐怖を醸し出すことに成功している。
次なる展開を予想させない見事な脚本力が光る一本だ。
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