【レビュー】複雑化するマルチバース…『ロキ』
ディズニープラスにて配信されているマーベル・ドラマ第3弾となる『ロキ』。『マイティ・ソー』シリーズでおなじみの‘‘悪戯の神’’ロキが大冒険を繰り広げる！今回は、あらすじ、感想、キャストについてお届け！
『ロキ』あらすじ
アベンジャーズの敵、嘘で他人を翻弄する＜裏切り王子・ロキ＞が世界の時間を救う⁉
全人類を欺く、謎解きタイムトラベルスリラーが開幕！
感想：複雑化するマルチバース
『アベンジャーズ /エンドゲーム』（2019）で生まれた分岐点により進行する"もう一つの時間軸"。
いわゆるマーベルでもマルチバース化が行われたわけだが、どうにも複雑にし過ぎている印象を受ける。
新しいロキの時間軸が生まれたということで物語を発展させればもっと面白くなりそうだが、いちいち心理的な面を強調して、精神世界のようなものに重きを置かなくても良いのではないか…。
これは『ワンダヴィジョン』や『レギオン 』などにも言えることだが、どうにもマーベル・ドラマは世界観が暗い。
《フェーズ4》はこういう作風で行くという宣言のようなものかもしれないが、アメコミらしい作品を求めてはいけない。
もう少し小気味いいロキの大冒険が見たかったというのが正直なところ…。
ただ、本作が出来上がったことで、ロキはサノスによって殺されることもなくなったし、それぞれ別世界のロキがたくさんいる様はとてもシュールでコミカルだった。
『ブレードランナー』を思わせる近未来的街並みも面白い。
キャストについて：水を得た魚のごとくロキ役を好演するトムヒ
相変わらずトム・ヒドルストンはロキ役にハマっているし、新キャストとして登場のオーウェン・ウィルソンもまた絶妙な掛け合いで安心感を与える存在感を放つ。
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