【レビュー】ローニンの決着、ホークアイの継承…『ホークアイ』
ディズニープラスにて配信されているマーベル・ドラマ第4弾となる『ホークアイ』。『アベンジャーズ』シリーズでおなじみの‘‘弓矢の名手’’ホークアイがクリスマスのニューヨークを舞台に戦いを繰り広げる!今回は、あらすじ、感想、キャストについてお届け!
- 『ホークアイ』あらすじ
- 感想:ホークアイの決着と継承
- キャストについて:10年以上ホークアイを演じ続けたジェレミー・レナーの新境地
- 『ホークアイ』関連記事をシネマトゥデイで執筆しています!
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『ホークアイ』あらすじ
「エンドゲーム」の戦い後、ホークアイのただ一つの願いはアベンジャーズを辞め、家族と一緒に平和なクリスマスを過ごすこと。しかし彼の過去と関わる、ある事件に巻き込まれてゆく。
アベンジャーズを辞めたい男<ホークアイ>がニューヨークを舞台に繰り広げる、ホリデー・サバイバル・アクション!
感想:ホークアイの決着と継承
ディズニープラスのマーベル・ドラマも数えること4作目。
『ワンダヴィジョン』ではマルチバースの提起、『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』ではキャプテン・アメリカの喪失と新生、『ロキ』ではマルチバースの存在を明確なものにしたが、今回の『ホークアイ』はかなりリアリティ溢れる写実的な描写が印象深く、どちらかと言えばNetflixで展開されたドラマ作品を思わせる。
ラスボスが"あの人"である点やホークアイというヒーローがアベンジャーズの中でも"下町感"を漂わせた"非超人"であることからも合点がいく。
MCUのドラマシリーズは旧ヒーローから新ヒーローへの継承や引き継ぎを描いているものが多く本作も例外ではない。
しかしながら、しっかりとホークアイもといローニンの物語を完結へと導いている部分も高く評価したいところ。
マーベルドラマである以前に、クリスマス作品であるだけに、『ホーム・アローン』や『ダイ・ハード』といった名作へのオマージュ、外連味のあるアクションだけではないコメディ要素にも充実しており、何も考えずにひたすら楽しめる作品に仕上がっているのは間違いない。
キャストについて:10年以上ホークアイを演じ続けたジェレミー・レナーの新境地
ジェレミー・レナーが初めてホークアイ役を演じたのは、2011年の『マイティ・ソー』だった。
ほんの少しのカメオ出演程度ではあったが、ソーに向けて弓矢を構える姿からは並々ならぬオーラを感じ、その活躍を大いに期待させたものだ。
思えば、当時のレナーは俳優としてブレイクしたばかりの引く手数多の存在だった。
2008年の『ハート・ロッカー』で人気俳優の仲間入りを果たし、波に乗っていた時期である。
あれから10年以上が経ち、ベテラン俳優の域に入ってきたレナーは言いようのない哀愁を漂わせ、まるでホークアイが戦ってきた歴史が幕を閉じると同時に、自身の俳優人生にも一区切りをつけようとしているようにさえ見える。
ケイト・ビショップ役のヘイリー・スタインフェルドを相手に、ユーモアあふれるコメディ演技を魅せたかと思えば、戦いに別れを告げる寂しさを漂わせた表情を魅せる。
この緩急をつけた演技が見事で、ジェレミー・レナーという俳優は新境地を切り開いたと言えるだろう。
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