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【レビュー】果たして『ウルトラマンティガ』の意志を継げているのか?ファンとして思うこと『ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA』

2021年に放映された『ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA』は、『ウルトラマンティガ』の世界観を下敷きに製作された新世代の「ティガ」と呼ばれたが、果たしてその意志を継いだ作品と言えるのだろうか?今回は、あらすじ、感想をお届け!

 

 

ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA』あらすじ

filmarks.com

 

3000万年前、世界を恐怖に陥れた闇。しかし、その闇は光の巨人の手によって遠く宇宙に封印された。力尽き、赤き星で眠りにつく光の巨人。そして時は流れ――。

地球平和同盟TPUがエキスパートチームGUTS-SELECTの編成を急ぐ中、マナカ ケンゴは開拓された火星で植物学者として平穏に暮らしていた。

しかしその暮らしは、ある日突然終りを告げることになる。超古代で封印された闇が再び息を吹き返したのだ!火星の街が謎の怪獣に蹂躙される中、ケンゴは運命に導かれた出会いを果たすこととなる。そう、それは眠りについていた光の巨人との出会い。

ケンゴとこの光の巨人との出会いは彼の、そして地球の運命にどう影響を与えていくのか。悠久の時を超えて蘇る光の巨人。その名は――ウルトラマントリガー!

ウルトラマントリガー - 作品 - 円谷ステーション

 

感想:ティガファンとして思うこと

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まず初めに、タイトルにもあるように『ウルトラマンティガ』もとい『ウルトラマンティガ THE FINAL ODYSSEY』を下敷きに話を広げたのは評価したい。
劇中には、『ウルトラマンティガ』に登場するアイテム、防衛隊、怪獣、遺跡などを彷彿とさせる要素が数多く登場している。
主人公のウルトラマントリガー自体も、どこかティガを思わせるデザインになっており、懐かしさを覚えるファンも多いのではないだろうか?
しかしながら、「愛憎劇」に重きを置いたところは納得がいかない部分ではある。
オリジナルは"その後"を描く約90分の映画だったから良かったものの、約半年にわたって巨人たちの悲恋を見せられても、どう反応したら良いかわからない…。
さらに作品的にはほとんど『ウルトラマンティガ』の二番煎じでしかなく、最終話に至っては、ほぼ丸写し。
影響を受けた、もしくはオマージュなんてレベルではなく、『ウルトラマンティガ』ファンとしては、オリジナルから新しいものを生み出して欲しかったと思わざるをえない。
身内(GUTS SELECT)のみで話が完結している印象が強く、周囲の人々の物語が手薄なのも気になり、話の規模が狭い。
まあ、ティガ当時と比べると話数も半分だし仕方のないことではあるが…。
大きな期待感を抱いていただけに残念でならない。
ただ、種族を越えて手を取り合う様は現代社会において最も重要なことであり、そういった部分は「ウルトラ」シリーズによる痛烈なメッセージのようにも感じた次第である。

 

 

 

キャストは、一概に悪とは言えないキャラクターを上手く演じるイグニス役の細貝圭が良かった。
 
 

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