【レビュー】これは現実か？幻か？走馬灯なのか？『ライトハウス』（2019）

『ザ・バットマン』ロバート・パティンソン、『スパイダーマン：ノー・ウェイ・ホーム』ウィレム・デフォー共演の衝撃作『ライトハウス』は観る者に何を見せる？今回は、あらすじ、感想、キャストについてお届け！

『ライトハウス』あらすじ
感想：現実？幻？走馬灯？
キャストについて：パティンソンとデフォーの二人芝居が凄まじい！
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『ライトハウス』あらすじ

1890年代、ニューイングランドの孤島に二人の灯台守がやって来る。彼らにはこれから四週間に渡って、灯台と島の管理を行う仕事が任されていた。だが、年かさのベテラン、トーマス・ウェイク（ウィレム・デフォー）と未経験の若者イーフレイム･ウィンズロー（ロバート・パティンソン）は、そりが合わずに初日から衝突を繰り返す。険悪な雰囲気の中、やってきた嵐のせいで二人は島に閉じ込められてしまう……。

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感想：現実？幻？走馬灯？

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これは現実の出来事なのか？幻なのか？走馬灯なのか？
ウィレム・デフォーの出で立ちから、ネプチューンとトリトンの話という解釈もできる。

ほとんどが二人の灯台守のみで話が展開され、不穏な空気が流れる中、会話のみで見せる演出は見事のほか言いようがない。
全体的に陰影の使い方が驚くほど上手く、モノクロ映像の中でもしっかりと色分けができていることに驚かされた次第。

周囲から隔絶された孤島の灯台で孤独を強いられる者たちの頭が狂っていく様が実に見事に映し出されており、狂気めいた映像に圧倒された。
ハーマン・メルヴィルらから影響を受けた作品のようだが、個人的には小林多喜二による『蟹工船』や黒澤映画を連想させられた。
他人との"ディスタンス"を取りすぎると、人間は狂ってしまうものなのだろうか…。