【レビュー】仮面ライダーはなぜ戦うのか？『仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL ビルド＆エグゼイドwithレジェンドライダー』
『仮面ライダー平成ジェネレーションズ Dr.パックマン対エグゼイド&ゴーストwithレジェンドライダー』に続き、２作目となる「平成ジェネレーションズ」。
それまでの「MOVIE大戦」では、公開時に活躍している仮面ライダーと一代前の仮面ライダーが平和のためにタッグを組んで戦うというのが定石だったが、「平成ジェネレーションズ」になってからは、平成２期のレジェンドライダーたちも登場するというファンとしては堪らない新たな演出がこらされるようになった。今回は、あらすじ、感想をお届け！
- 『仮面ライダー平成ジェネレーションズ FINAL ビルド＆エグゼイドwithレジェンドライダー』あらすじ
- 感想：オーズファン歓喜！
- 仮面ライダーはなぜ戦うのか？
- 『仮面ライダー』関連記事をnumanでも！
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『仮面ライダー平成ジェネレーションズ FINAL ビルド＆エグゼイドwithレジェンドライダー』あらすじ
ビルドの世界で''エニグマ''と呼ばれる時空転送装置が使われてしまったことにより、エグゼイドや他のライダーたちが存在する''もう一つの地球''と繋がってしまう。
そのエグゼイドと同じ世界で危機を察知した映司が宝生永夢＝仮面ライダーエグゼイドたちと協力関係になる。
その世界では財団Ｘも暗躍しており、新たなコアメダルやゾディアーツスイッチを開発。その力を使って、映司が再びオーズの力を手にする…。
感想：オーズファン歓喜！
仮面ライダーオーズの重要アイテムである割れたタカ・メダルが重要な要素を果たすのだが、アンクが復活を果たし、「映司、相変わらずボロボロだな」と発するシーンでは、もはや鳥肌！
その後の変身プロセスからのタジャドルへの変身まで、『仮面ライダーオーズ』を観ていたリアルタイム世代としては、並々ならぬ興奮と感動が押し寄せてくる。
『仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズ MOVIE大戦MEGA MAX』以来となる、映司とアンクのコンビ復活の物語は『仮面ライダーオーズ』の約６年ぶりの続編を観ているかのようで、当時の彼らが帰ってきたと思わせるほどにそのままなのだ。
もちろん『仮面ライダーフォーゼ』『仮面ライダー鎧武』『仮面ライダーゴースト』の物語もしっかりしたもので、続編としての役割を十分果たしているのだが、オーズの物語だけは当時の世界観を壊さないように本当に力を入れて、気を使ってくれたんだろうなと感じさせられる次第である。
ラストではアンクの大好きなアイスを渡すシーンがあり、内容は明かさないでおくが、その場面はファンとして涙なしには観られないであろう。
仮面ライダーはなぜ戦うのか？
今回最も驚かされた部分、それは主役として描かれているのが万丈 龍我＝仮面ライダークローズであるということだ。
「仮面ライダー」の冬の映画では先輩ライダーとの共闘により、現行の仮面ライダーが何か大きなことを学ぶという主題のもと物語が幕を閉じるのだが、今回、そういった立場にいるのが、万丈 龍我なのだ。
彼はTV本編でもヒーローとして生きることへの疑問などを抱いており、しばしば戦兎とも衝突することのあるキャラクターだが、本作でも医師として患者の命をひたすら守ろうとする永夢や世界中の友達の為に戦う如月 弦太朗＝仮面ライダーフォーゼなどに対して大きな疑問を抱く様が描かれており、最後には自身が仮面ライダーとして生きる目的を見出し、ヒーローとしての資質を学ぶことになるのだ。
そういった部分でもビルドとエグゼイド双方の世界で活躍する役目を負う龍我が、本作の主人公として立派な仕事をやってのける姿には、驚愕と共にどこか嬉しさも感じた次第である。
「仮面ライダーはなぜ戦うのか？」ということに一つの解答を示したのも高評価。
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