『フライト・アテンダント』『ビッグバン★セオリー』ケイリー・クオコってどんな人?【プロフィール・出演作・まとめ】
2022年5月25日リリースのスタイリッシュ・サスペンス『フライト・アテンダント』で主演を務めるケイリー・クオコは、これまでどんな女優人生を歩んできたのだろうか?『ビッグバン★セオリー/ギークなボクらの恋愛法則』でもお馴染みの彼女のキャリアを改めて振り返ってみよう!
- 子役としてデビュー!声優として有名になる
- 『チャームド』で人気女優の仲間入り
- 『ビッグバン★セオリー』での飛躍と『フライト・アテンダント』での進化
- 映画情報番組『What's Up Hollywood』YouTubeで更新中!
コメディで活躍していた女優が、その後のキャリアでイメージ脱却を図り、シリアス系の作品に挑戦してきた例はいくつもあるが、自らのスキルを活かしながら、新たなジャンルに挑戦した場合は成功するパターンが多い。
かつて『ビッグバン★セオリー/ギークなボクらの恋愛法則』ペニー役で人気を博したケイリー・クオコは、まさにその‘‘成功路線’’をひた走っている印象を大いに受ける。
ここでは、そんなケイリー・クオコのこれまでの女優人生を紐解いてみよう!
子役としてデビュー!声優として有名になる
ケイリー・クリスティン・クオコは、1985年11月30日アメリカ・カリフォルニア州カマリロ生まれ。
1992年当時7歳の時に女優デビューを飾り、間もなく芸歴30年目に突入しようとしている。
TV映画『Quicksand: No Escape(原題)』で女優デビューを飾ったケイリーは、デンゼル・ワシントン&ラッセル・クロウ共演の映画『バーチュオシティ』(1995)やディズニー・チャンネル・オリジナル・ムービー『最後のボウリング・バトル』(2000)といった作品で印象的な演技を魅せ、2002年より米ABCで放映が始まったシットコム『パパにはヒ・ミ・ツ』でヘネシー家の長女ブリジット役に抜擢された。
同作に2005年までの3年間で計76エピソード出演したケイリーは、ここから様々な役柄に挑戦し始める。
2004年よりディズニー・チャンネルで放送されたアニメ・シリーズ『ブランディ アンド Mr.ウィスカーズ』では主人公ブランディ役に起用され、声優として卓越したコメディセンスを発揮。
この頃からすでにケイリーの魅力的なコメディセンスは完成されていたのだ。
『チャームド』で人気女優の仲間入り
『パパにはヒ・ミ・ツ』の放送が終了した2005年からは、大ヒットドラマ『チャームド ~魔女3姉妹~』にレギュラー出演。
シーズン8から登場するビリー・ジェンキンス役に扮したケイリーは、行方不明の姉クリスティを探す新米魔女という役どころを好演し、お茶の間の人気者となった。
三姉妹の代わりとなって、新たに悪魔を倒すという大役を見事にこなしたのだ。
この後、ケイリーは『ビッグバン★セオリー/ギークなボクらの恋愛法則』の主演として長らく活躍することになるのだが、実はそれ以前に、ケイリーのシリアス演技が光った作品がある。
2007年に2エピソードのみゲスト出演した『プリズン・ブレイク』だ。
ケイリーは『プリズン・ブレイク』シーズン2で、フォックスリバー刑務所から逃げ出した脱獄囚の一人であるチャールズ・‘‘ヘイワイヤー’’・パトシックと友情に似た関係性を築くサーシャ役を演じた。
劇中でDV被害を受けるティーンエイジャーという難しいキャラクターを演じたケイリーは、その高い演技力を駆使して、新たな一面を披露。
説得力のある好演で、視聴者に強烈な印象を残したのである。
ケイリー・クオコのキャリアにおける最高の演技として、しばしば挙げられるほどの素晴らしい演技だった。
『ビッグバン★セオリー』での飛躍と『フライト・アテンダント』での進化
その後、ケイリーは2007年より『ビッグバン★セオリー/ギークなボクらの恋愛法則』の主要キャストの一人であるペニー役に抜擢される。
ケイリーが演じたペニーは、主人公レナードとシェルドンが暮らすアパートで、向かいの部屋に住むブロンド美女。
シリーズ通してレナードとの関係性にも大きな注目を集めたキャラクターである。
全12シーズンにわたり同役を演じたケイリーは抜群のコメディセンスを発揮し、People’s Choice Awardsに4年連続ノミネート、2回受賞の快挙を成し遂げた。
名実ともにアメリカTV界を代表する女優へと成長を遂げたのである。
そんなケイリーが長年演じてきたペニー役に別れを告げ、新たな一歩を踏み出した作品が、米HBO Maxオリジナル・ドラマ『フライト・アテンダント』である。
同作は、世界を飛び回る国際線のフライトアテンダントであるキャシーを主人公に展開される、スタイリッシュ・サスペンスである。
その自由奔放な性格から、行く先々で遊び放題の日々を送っていた彼女が、フライト中に出会ったイケメンな乗客アレックスと意気投合し、到着後、彼と食事に出かけ、ホテルで一夜を共にしてしまう。
翌朝、目覚めると、隣で寝ていたのは、首元を掻っ切られたアレックスの死体だったのだ。
比較的コメディの印象が強いケイリーは同作で、キャリア初期に『プリズン・ブレイク』などで魅せたシリアス演技に挑戦している。
すでに『プリズン・ブレイク』出演時から、表情の作り方が上手いなという印象だったが、同作でもシリアスとコメディを緩急自在に使い分けた演技を披露。
鬼気迫る表情の数々はスリリングな場面で際立ち、作品の持つラブコメ的な要素を彼女のコミカルな演技が助長させる役割を果たしている。
「もしも、ラブコメの主人公が殺人事件に巻き込まれたら?」というテーマ性を感じさせる存在感を放っているのだ。
冒頭で述べたように、自らのスキルを活かしながら、新たなジャンルに挑戦したコメディ女優は成功するというジンクスをまさに証明しているかのようなのである。
現にケイリーは『フライト・アテンダント』での演技が評価され、ゴールデン・グローブ賞へのノミネートも果たしている。
コメディからシリアスまで巧みに演じ分ける女優、ケイリー・クオコ。
その演技幅には間違いなくハリウッドを見回しても屈指のものがある。
いずれはTV界から飛び出し、銀幕を彩る彼女の姿が観たいものだ。
『フライト・アテンダント』は、2022年5月25日リリース!(文・構成:zash)
映画情報番組『What's Up Hollywood』YouTubeで更新中!