ROADSHOW

映画・海外ドラマのコラム、レビュー、ニュースをお届け!

MENU

『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』MJ役 ゼンデイヤってどんな人?エミー賞女優の華麗なる女優人生【プロフィール・出演作・まとめ】

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2021)にてヒロインとなるMJ役に扮するゼンデイヤとは、一体どんな女優なのだろうか?数年前から飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍し続けている彼女の人気の秘密に迫る!

 

 

ディズニーチャンネル『シェキラ!』で女優デビュー!

ゼンデイヤ(本名ゼンデイヤ・コールマン)は、1996年9月1日カリフォルニア州オークランドに生まれた。
シェイクスピア・シアターで裏方の仕事をしていた母親の影響から、幼い頃より演劇に興味を持ち始めた。

母に連れられてやって来た当時のゼンデイヤは、周囲の俳優や演出家たちにも気に入られ、舞台に立つこともあったという。
その後、本格的に女優を志したゼンデイヤは、オークランドの芸術学校で舞台芸術を学び、CMやモデル業で経験を積みながら、飛躍の時を迎えようとしていた。

 

www.youtube.com

 

数々のオーディションを受け続けたゼンデイヤは、2010年にディズニー・チャンネルのTVドラマ『シェキラ!』のオーディションを受け、見事に役を手にすることになる。

ディズニー・チャンネルで放送された過去27年間の作品で最も多い初回視聴者数をたたき出したことで知られる『シェキラ!』は、アメリカ・シカゴを舞台に、ダンスが好きな2人の女の子を主人公にストーリーが展開されていく。
ゼンデイヤが演じるのは、主人公シーシーの親友で、抜群のダンススキルを持つ、ロッキー役だった。

注目度の高い作品で、等身大の演技と卓越したコメディセンスを見せつけたゼンデイヤは、一気にスターダムを駆け上がり、ティーンのカリスマとなっていく。

共演のベラ・ソーンとの相性も良く、プライベートでも親友同士だという彼女たちを現す‘‘Zella’’という造語まで誕生している。

 

www.youtube.com

 

その後、ディズニー・チャンネル・オリジナル・ムービー『フレネミーズ』(2012)や『ゾーイの秘密アプリ』(2014)といった作品に出演し、『シェキラ!』も2013年に放送終了。
女優として次なるステップに挑戦するかと思いきや、再び、ゼンデイヤはディズニー・チャンネル作品に主演。ファンを驚かせた。

 

ティーン・スパイK.C.』でティーンのカリスマに!

www.youtube.com

 

2015年放送開始の『ティーン・スパイK.C.』は、ある日突然、両親がスパイだという事実を告げられた主人公ケイシーが、自身もティーンスパイとして様々なミッションに挑んでいく姿を描く、アクション・コメディだ。
通常なら、ディズニー・チャンネルでブレイクを果たした若手俳優たちは、出世作の放送終了と共に、キャリアの次なるフェーズへと移行することが多いのだが、ゼンデイヤはそのままディズニー・チャンネルに残り続けた。
「自分と外見が異なる民族やバックグラウンドの人がテレビに出ていても共感できない。多様性は私にとって、とても重要なこと。ディズニー・チャンネルは私にこれまで以上の権利とチャンスをくれた」と当時、その理由を語ったのだ。

弱冠19歳にして、ティーンのロールモデルとなる自覚と責任を持ち、このようなコメントを残せるのは、それだけ地に足がついている証拠であろう。
こういったことから、ドラマを視聴する子供たちだけでなくその両親からも厚い支持を集めるようになったゼンデイヤは、プライベートでも一切問題を起こすことなく、順調にキャリアを積んでいく。

 

www.youtube.com

 

ディズニー・チャンネル出演中に歌手としてもデビューを飾り、プラチナ・ディスクを達成。
人気番組『ダンシング・ウィズ・ザ・スターズ』に史上最年少で出場すると準優勝を飾ってしまうなど、キャリアを模索する中で、数々の快挙を成し遂げてきたゼンデイヤは、2017年に超大作映画のヒロイン役に抜擢される。

 

スパイダーマン」ヒロインに抜擢!固定概念を打ち崩す

www.youtube.com

 

アベンジャーズ』シリーズなどと世界観を共有するマーベル・シネマティック・ユニバーススパイダーマン:ホームカミング』(2017)で、シリーズ通してのヒロインとなるMJ役に抜擢されたのだ。
これまでの実写版「スパイダーマン」のヒロインはほとんどが白人だったのだが、そういった風潮を打ち崩したのが、ゼンデイヤだと言えるだろう。
スクリーンいっぱいに彼女の魅力が広がり、可愛らしいだけが武器ではないヒロイン像を体現。
今までにない全く新しいMJを作りあげており、続編となる『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019)、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2021)でも安定した演技を披露した。

 

ゼンデイヤを語る上で、もう一つ忘れてはならない作品がある。
2017年に公開されたミュージカル映画グレイテスト・ショーマン』だ。

 

www.youtube.com

 

19世紀半ばのアメリカを舞台に、史上最高の興行師として知られるP・T・バーナムの成功と挫折を描く同作で、バーナム一座の一員で空中ブランコ乗りのヒロインであるアンに扮するのが、ゼンデイヤ
ザック・エフロン演じるフィリップと魅せる空中ブランコでのデュエットシーンなど、劇中で抜群の存在感を放つ。
歌手として魅力を発揮している彼女ならではの圧倒的パフォーマンスを観られる一作となっている。

 

 

 

TVドラマにカムバック!史上最年少でエミー賞主演女優賞を受賞

2018年に『ティーン・スパイK.C.』の放送が終了し、次なる活躍の場を模索していたゼンデイヤは、再び、TVドラマに出演することを決意する。
米HBO製作の『ユーフォリア/EUPHORIA』である。

 

www.youtube.com

 

イスラエルの同名ドラマをリメイクした同作は、17歳の少女・ルーをはじめとしたティーンエイジャーたちが、ドラッグ、セックス、アイデンティテイの確立、トラウマ、SNS、恋愛、友人関係などに悩み葛藤する姿を描きだす。
ゼンデイヤは、主人公のルーを演じており、嘘つきでドラッグ中毒という役どころだ。
ディズニー・アイドルとして人気を博した女優が、ドラッグ中毒のキャラクターを演じるのは、かなりの挑戦だったことだろう。
しかしながら、ゼンデイヤは見事にシリアスかつダークなキャラクターを演じて魅せ、自身の固定されたイメージを払拭。
まだまだ20代前半の若き女優であるが、貫禄ある存在感を示した。
この演技が高く評価され、エミー賞主演女優賞にノミネート。自身のキャリアでは初めての出来事だった。
さらにノミネートされたばかりか、なんと!史上最年少で主演女優賞を獲得。名実ともにハリウッドを代表する女優となったのだ。

 

www.youtube.com

 

ゼンデイヤが人気を博す理由。それは、おそらく挑戦を恐れないからなのであろう。
‘‘ティーンのカリスマ’’と呼ばれていた時代から、自信が演じるキャラクターを吟味し、なにが世の中のためになるのかを考えながら演じている印象を受ける。
女優という影響力のある立場であることを自負し、その立場を通してのメッセージを我々に届けているのだ。
そのためならどんな挑戦をも厭わない彼女は、女優として、そして一人の人間として、今後も輝き続けることだろう。(文・構成:zash)

 

 

映画情報番組『What's Up Hollywood』YouTubeで更新中!

www.youtube.com