【厳選!U-NEXT おススメ作品】謎の失踪を遂げていた4400人が突如帰還…SFドラマ『4400 未知からの生還者』【あらすじ・キャスト・レビュー】
2004年から2007年まで放映されたSFドラマ『4400 未知からの生還者』。それぞれの時代で謎の失踪を遂げていた4400人が突如帰還したことにより展開されるストーリーが魅力的だった。動画配信サービスU-NEXT(ユーネクスト)を散策中にシーズン1から見放題配信されていることに気がつき、ふと、懐かしさを感じずにはいられなくなった。
(※本ページの情報は2022年8月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにて
ご確認ください。)
海外ドラマというものは、特殊な存在だ。
映画とはまた一味違った魅力を醸し出している。
海外ドラマにハマるきっかけとなった作品やそれとほぼ同時期に視聴していた作品は、その後の‘‘海外ドラマ人生’’に大きな影響を及ぼす。
新鮮な気持ちになりたくて新作ドラマを視聴するが、何か物足りなさを感じてしまうという視聴者も多いことだろう。
最初に好きになった作品と似たような雰囲気を追い求めてしまう。あのハラハラドキドキをもう一度体験したい。ハマるきっかけとなった作品を基準に考えてしまうため、物足りなさを感じて当然なのだ。
とりわけ海外ドラマに関して筆者は、そういった‘‘物足りなさ’’が顕著に表れてしまい、ここ数年の新作ドラマを純粋に楽しめていない部分もあった。
この物足りなさを解消すべく、日夜、あらゆる海外ドラマを観まくっていたのだが、ふと、初心に帰ってみることにした。
動画配信サービスU-NEXT(ユーネクスト)で、その昔、海外ドラマにハマるきっかけとなった作品を探す旅に出た。
そこで見つけたのが、2004年から2007年まで放映された海外ドラマ『4400 未知からの生還者』だった。
『4400 未知からの生還者』あらすじ
『4400 未知からの生還者』は、米USAにて2004年から放送を開始した。
それぞれの時代で謎の失踪を遂げていた人々が、2004年に光の球体と共に、突如帰還。
舞い戻った彼らは特別な力を授かっており、人類にとって救世主にも、最悪の存在にもなりうる可能性を秘めていた。
人々は彼らを「4400(フォーティ・フォー・ハンドレッド)」と呼んだ。
果たして、「4400」は一体何のために連れ去られ、何のためにこの時代に送り込まれたのか?
海外ドラマ好きの間でも知られていない名作
SFドラマの名作と言えば、デヴィッド・ドゥカヴニー&ジリアン・アンダーソン主演の『X-ファイル』や人間とエイリアンの恋愛を描いた『ロズウェル -星の恋人たち-』、さらに昔に遡ると後年に多大な影響を与えたSFアンソロジー『ミステリー・ゾーン』など多くの作品の名前が挙がる。
しかしながら、『4400 未知からの生還者』を挙げる人は少ない。
もともと、それほど猛プッシュされていた作品でないことも要因していると思うのだが、海外ドラマ好きの中においても、あまりにも本作を知らない者が多すぎる印象だ.
『4400 未知からの生還者』の面白いところ、それは全体に不思議な空気が漂っており、独自のストーリーラインで物語を大きく飛躍させていくところだ。
アメリカには行方不明になってしまった人々は皆、宇宙人に連れ去られてしまったと考える都市伝説がある。
少しでも希望を持つために、誰かが言い始めたことだとは思うが、まさにそんな都市伝説を映像化したのが本作なのだ。
厳密に言えば、本作で人々をさらったのは未来人だが、それでも失踪者が帰還した際の家族の表情であったり、元の世界に戻されたことによる日常生活の困難さなどを表現した描写は、現実世界の「もしも」を体現して魅せる。
物語の中心にある「4400は何者なのか?」というミステリアスなテーマもまた興奮度を高めているのだ。
それと同時に、彼らが超能力を秘めているという要素も面白い。
日本でも大ヒットを記録した『HEROES』が超能力者たちを主人公にしていたが、本作はそれよりも前に時代の先を行っていたのだ。
あらゆる難病を直すことができるショーン、未来を予知できるマイア、念力を駆使するオーソンなど、個性豊かな能力を授かった登場人物たちがストーリーを盛り上げてくれる。
もうかれこれ放送開始から15年以上が経過している作品であるが、現在でも全く見劣りすることなく、むしろ最近のSFドラマより面白いのではないかと思わせる。
やはり、それだけ時代の先端を行っていた作品なのだろう。
だからこそ、話題性という点においては、そこまで世界的なものになれなかったのかもしれない。
本作は2007年のシーズン4をもって放送終了となり、なんとも中途半端なところで幕を閉じてしまったのが残念でならない。
放送局であるUSAの編成上の問題で打ち切りとなってしまったのだが、当時は熱心なファンらによる署名運動までもが巻き起こった。
そういった意味でも、カルト的人気を集めている作品でもあるのだ。
あのオスカー俳優も出演していた!キャストの魅力
前述のように、本作は放送開始から15年以上が経過している。
そんな昔のように思えないのだが、出演するキャストの姿を見て、時の流れを感じさせられた。
とりわけ顕著に表れているのが、ショーン・ファレル役のパトリック・フリューガーだ。
フレッシュな魅力と確かな演技力を兼ね備えていることから、筆者も大ファンだったパトリックは、現在、海外ドラマ『シカゴP.D.』にアダム・ルゼック役で出演している。
その容姿は大きく変貌を遂げ、本当に同一人物なのかという疑心さえ抱いてしまう。
最近は『シカゴP.D.』での印象が強かったがために、あまりの若さに驚かされてしまった。
パトリックのほかにもトム・ボールドウィン役のジョエル・グレッチ、ダイアナ・スクーリス役のジャクリーン・マッケンジー、マイア役のコンチータ・キャンベル、ジョーダン・コリアー役のビリー・キャンベルといった魅力的なキャストたちの抜群の存在感が目を引く作品である。
そんな中に、最近映画界で引っ張りだこの俳優もいる。リチャード・タイラー役のマハーシャラハズバズ・アリだ。
この名前に聞き覚えがある映画ファンも多いことだろう。
そう、2016年の『ムーンライト』と2018年の『グリーンブック』で2度のアカデミー助演男優賞を受賞している、オスカー俳優だ。
彼の名前が一躍有名になった作品が実は本作であり、その初々しい姿はとても新鮮に映る。
まさか、マハーシャラがこれほどの大物俳優になるとは当時、全く想像していなかったが、キャリア初期から彼の存在を認知していたことに喜びを大いに感じたことを憶えている。
ちなみに余談ではあるが、シーズン4のあるエピソードに、お笑い芸人くりぃむしちゅーがカメオ出演している。
彼らが本作のファンであったことが出演のきっかけだったようだ。
2021年に米The CWでリブート版が放送され、いま、『4400 未知からの生還者』への注目度が高まっている。
U-NEXT(ユーネクスト)で配信されている今が再見のチャンスであることは間違いない。
まだ観たことがないという視聴者も、この機会をお見逃しなく!
『4400 未知からの生還者』は、全シーズンがU-NEXT(ユーネクスト)にて見放題配信中!(文・構成:zash)