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ハリウッド屈指の人気俳優 セバスチャン・スタンのキャリアに転機をもたらした作品5選

8月13日は『キャプテン・アメリカ』シリーズでスティーブ・ロジャースの無二の親友バッキー・バーンズ役を演じるセバスチャン・スタンの生誕祭である。

1982年8月13日ルーマニアにて生を受けたセバスチャンは、母親の再婚に伴い、ニューヨークへと移住。その後、大学で舞台芸術を学んだ後に、プロの俳優として活動するようになった…。

今となっては日本でも屈指の人気俳優となったセバスチャン・スタン出演作の中から、彼の俳優としてのキャリアに転機をもたらした5作品を紹介しよう。

 

 

 

 

注目を集めた『ゴシップガール』での演技

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2006年のレニー・ハーリン監督作『コベナント 幻魔降臨』で俳優として転機を迎えたセバスチャンは、その翌年、海外ドラマ『ゴシップガール』で大きな注目を集めた。

 

ニューヨークの高級住宅地アッパーイースト・サイドで暮らすセレブ高校生たちによるドロドロとした日常を描き出す同作で、セバスチャンはいわば悪役とも言える存在であるカーター・ベイゼン役に扮した。

自身が金持ちであることを良いことに、他人を見下す根っからの嫌な奴キャラであったが、セバスチャンはこの役を見事に演じ切った。セレブではない人間を見る際の蔑んだ視線はもはや圧巻だ。

 

 

 

ブレイクの足掛かりとなった『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(2011)

キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』© 2022 Marvel

 

2011年にセバスチャン・スタンは大きな飛躍の時を迎えることになる。

当時、まだまだ始まったばかりであったマーベル・シネマティック・ユニバースMCU)の要的な存在となる映画『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』にて、主人公スティーブ・ロジャースの親友であるバッキー・バーンズ役に抜擢されたのだ。

 

同作は、兵士として志願するも入隊できなかったスティーブ・ロジャースクリス・エヴァンス)が、極秘実験を受けキャプテン・アメリカとして生まれ変わり、悪の組織ヒドラを率いるレッド・スカルとの戦いに身を投じていく姿を描いている。

 

セバスチャン演じるバッキーは、戦いの最中、志半ばで命を落としてしまい、第二次世界大戦の英雄となったキャラクター。

ティーブとの熱い友情は涙を誘うものであった。

 

 

 

人気を不動のものにした『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014)

キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』© 2022 Marvel

 

シリーズ1作目で姿を消してしまったかに思われたバッキーは、前作公開から3年後の2014年、『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』にて、見事なカムバックを果たすことになる。

 

ニューヨーク決戦のあと、キャプテン・アメリカことスティーブ・ロジャースクリス・エヴァンス)が、平穏な暮らしを送る中で、突如として、世界を悪に包む強大な陰謀に巻き込まれてしまう。

命を落としていたと思われた無二の親友バッキーが、協力なヴィランであるウィンター・ソルジャーへと変貌を遂げ、スティーブの前に立ちはだかったのだ。

 

かつての親友同士が、ヒーローとヴィラン、正反対の立場になってしまうという胸アツな展開は、ヒーロー映画ファンの心を鷲掴みにした。

演じるセバスチャンの感情を失った表情の数々に、時折スティーブへの想いなどを滲ませた実に緩急自在の演技は、観る者の感情移入を誘ったことは言うまでもない。

同作でセバスチャン・スタンは、アメリカだけにとどまらず、世界中で人気俳優としての地位を確かなものにした。

 

 

 

快進撃はここから始まった!『オデッセイ』(2015)

『オデッセイ』©2022 20th Century Studios. All Rights Reserved.

 

キャプテン・アメリカ』シリーズで人気俳優の仲間入りを果たしたセバスチャン・スタンの快進撃は、2015年公開の『オデッセイ』から始まった。

 

人類による有人火星探査ミッション<アレス 3>が、荒れ狂う嵐によって中止に追い込まれた。

ミッションに参加した6人のクルーは撤収を余儀なくされたが、 そのひとりであるマーク・ワトニー(マット・デイモン)は暴風に吹き飛ばされ、死亡したと判断される。

しかし、ワトニーは奇跡的に生きており、独りぼっちで火星に取り残され、地球との交信手段もないという絶望的な状況下で、不屈の闘志とやけっぱちのユーモアでしたたかに日々を生き抜いていく。

やがてワトニーの生存を知って衝撃を受けたNASAや同僚のクルーは、地球上のすべての人々が固唾をのんで見守るなか、わずかな可能性を信じて前代未聞の救出プランを実行するのだった...。

 

セバスチャンは、<アレス3>に参加していたクルーの一人である航空宇宙医師兼生物学者のクリス・ベック役を演じている。

出番こそ多いわけではないが、劇中でマット・デイモンジェシカ・チャステインら豪華キャストに引けを取らない存在感を発揮している。

 

 

 

キャプテン・アメリカの遺志を受け継ぐ男たちの戦い『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』

『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』© 2022 Marvel ディズニープラスで独占配信中

 

そして今、セバスチャン・スタンのキャリアは新たな局面を迎えている…。

2021年に配信開始となった『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』では、再びバッキー・バーンズ役に扮し、親友を失った喪失感を体現した見事な演技を披露しているのだ。

 

同作は、キャプテン・アメリカの戦友であるファルコンとウィンター・ソルジャーの新たな戦いを描く、クライム・アクション。

生活苦に悩まされるサムとPTSDに苦しむバッキー。2人の戦争被害者としての側面を深掘りし、より重厚な人間ドラマを描き出した印象の作品だ。

 

アンソニー・マッキー演じるサム・ウィルソン=ファルコン、セバスチャン・スタン演じるバッキー・バーンズ=ウィンター・ソルジャー。

両者の苦悩の表情を浮かべた奥深い演技は健在で、凸凹コンビが徐々に息のあったバディへと進化していく様が実に小気味いい。

最終的には『キャプテン・アメリカ』というシリーズにおける待望の"コンビ結成"も待っており、鳥肌もの。

 

現在、ディズニー公式動画配信サービスDisney+(ディズニープラス)では、ここで紹介した作品の他に、海外ドラマ『ワンス・アポン・ア・タイム』、実際のスキャンダルを元にしたディズニー・プラスオリジナルドラマ『パム&トミー』、サーチライト・ピクチャーズが贈るホラー作品『フレッシュ』といったセバスチャン・スタン出演作を多数配信中となっている。

ぜひとも、彼の生誕祭を祝うという意味でも、ここで紹介した作品と併せて、その幅広い演技を堪能してもらいたいものだ。(文・構成:zash)

 

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