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【レビュー】師匠と弟子による大掛かりな‘‘コント’’を観ているかのよう…『浅草キッド』(2021)

Netflixで配信中の映画『浅草キッド』は、ビートたけしの自伝的小説を映画化した作品である。今回は、あらすじ、感想、キャストについてお届け!

 

 

浅草キッド』あらすじ

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幻の浅草芸人と呼ばれた深見千三郎の下で修業を始めたタケシ。やがて苦境に立たされる師匠と対照的に、タケシは人気を博してゆく。芸人ビートたけしの誕生秘話。

浅草キッド | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト

 

感想:「鯨を食って、芸を磨け」

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ビートたけしの自伝的小説を映画化した作品。
ビートたけしの誕生秘話が主体となっているが、「幻の浅草芸人」と呼ばれた深見千三郎という男の生き様を描いた作品でもある。
いわばW主人公のような構造となっており、ノスタルジーな雰囲気漂う1970年代の浅草を舞台とした、師匠と弟子による大掛かりな"コント"を観ているようだった。
監督・脚本を務めた劇団ひとりの物語を伝える力も際立っており、一つのドラマとして完璧に近い出来栄えと言えるだろう。
ひたすらにコメディなのかと思いきや、最後に感動を巻き起こし、そこからまた心地よい"笑い"に昇華させている点も見事!

 

 

キャストについて:柳楽優弥の完璧な役作り

それでいて、キャストの演技も素晴らしい!
たけし役に扮した柳楽優弥は限りなくビートたけしに近づけた役作りを敢行しており、歩き方、話し方、所作にいたるまで、あらゆる点でたけしになりきっている。
もはやたけしが憑依しているかのよう。
そのたけしの師匠である深見役を演じる大泉洋の熱演も凄まじく、演技から熱く漲るものを大いに感じさせる。
この2人の魂の熱演がまた、本作を傑作に仕立て上げた要因と言えるだろう。

 

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