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【レビュー】『RENT』作曲家の自伝的ミュージカル!『tick, tick...BOOM!:チック、チック…ブーン!』(2021)

Netflixで配信中の映画『tick,tick...BOOM!:チック、チック、ブーン!』は、傑作ミュージカル『RENT』を作りだしたジョナサン・ラーソンの自伝的作品である。今回は、あらすじ、感想、キャストについてお届け!

 

 

『tick,tick,BOOm!:チック、チック、ブーン!』あらすじ

 

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一流のミュージカル作曲家を目指す青年。30歳に向けてカウントダウンが始まるなか、恋や友情の悩み、最高の作品を作りたいという焦りに直面してゆく。tick, tick... BOOM! : チック、チック…ブーン! | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト

 

 

感想:ブロードウェイで成功することがいかに難しいか?

 

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ミュージカル『RENT』の作者として有名なジョナサン・ラーソンの自伝的ミュージカルを映画化。

いかにブロードウェイで成功することが難しいか、いかに傑作と呼べる作品を作り出すことが魂を削ることなのか、ということを映し出した作品と言える。
劇中で使われている楽曲のほとんどがラーソン作曲のものであり、そのストーリーとマッチした説得力のある歌詞と小気味いいリズムがなんとも秀逸。
実際の舞台劇のような構成である点や当時の映像を再現した演出など、"魅せる"技術にも非常に長けている印象。
映画『メリー・ポピンズ リターンズ』やミュージカル『ハミルトン』など俳優としても活躍しているリン=マヌエル・ミランダがメガホンをとっていることが功を奏しているように思え、俳優ならではの視点から魅力ある映像を切り取っている。
実話を元にしているため、作品から伝わってくるパワーも凄まじく、何かを成し遂げようとすることの苦悩や葛藤、そして日々の努力が存分に映し出されており、創作意欲を非常に掻き立てられる作品である。

 

 

キャストについて:アンドリュー・ガーフィールドの歌声

主演のアンドリュー・ガーフィールドは芸術家気質の役柄を演じることに長けている印象で、独特な雰囲気を纏った寝癖頭の青年を丁寧に演じきっている。
その所作まで完璧に表現している様は見事である。
また、歌い手としての印象はこれまで皆無に近かったが、実に繊細かつパワフルな美声を披露している。
新境地を開拓したと言えるだろう。
そのほかのキャストに関しても見事なパフォーマンスを魅せており、中でもカレッサ役のヴァネッサ・ハジェンズが印象深い。
彼女は過去にミュージカル『RENT』への出演経験があり、そういったキャリアを持つ女優が本作に出演していることが実に感慨深い。
歌声に関しても力強く、『ハイスクール・ミュージカル』の頃からの成長を感じさせる。

 

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