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次々と観たくなる脱獄アニメ!『約束のネバーランド』の魅力【あらすじ・見どころ】

近年、もっとも話題になっているTVアニメと言えば『鬼滅の刃』であろうが、同じく少年ジャンプで連載された作品が2019年にTVアニメ化され、大きな話題となった。『約束のネバーランド』である。
少年漫画特有のバトル要素はなく、ミステリー色強めである同作は、週刊少年ジャンプで連載開始された当初から大きな話題となっていた。
2020年には実写映画化され大きな話題となった『約束のネバーランド』の魅力に迫る!

 

 

約束のネバーランド』とは?

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TVアニメ『約束のネバーランド』は、白井カイウ(原作)、出水ぽすか(作画)による漫画作品を原作とする。
週刊少年ジャンプ』(集英社)にて、2016年から2020年まで連載され、単行本の全世界累計発行部数は3200万部を突破している。

そのストーリーは、グレイス=フィールド(GF)ハウスで育った孤児たちは、‘‘ママ’’と呼ばれるシスターのもとで、健康的かつ幸せに育てられていた。
子供たちはみな、特殊な勉強とテストにより育てあげられ、6歳から12歳までの間に里親の元へと送り出される方針だった。
そんなある日、里親が見つかり、外の世界に出ることになったというコニーが人形を置き忘れたために、テストで満点を記録する‘‘フルスコア’’で運動神経にも優れたエマは、コニーに人形を届けるために、同じく‘‘フルスコア’’のノーマンと共に、行くことを禁じられている門へと向かう。
2人はそこでコニーが息絶え、食肉として出荷される瞬間を目撃してしまう。
そう、このグレイス=フィールドハウスは、‘‘鬼’’と呼ばれる怪物たちに提供する‘‘食肉’’を飼育する‘‘農場’’だったのだ。
ハウスの年長者であるエマ、ノーマン、そしてレイは、ほかの子供たちが出荷される前に、ハウスから脱出するため、あらゆる策を練り始めるのだった・・・というもの。

 

次々と観たくなる脱獄アニメ!

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約束のネバーランド』は、少年漫画にありがちなバトル要素中心の作品ではなく、ミステリー要素強めの頭脳戦が中心となる。

主人公のエマをはじめとした子供たちが囚われているグレイス=フィールドハウスからの脱出が第1期のメインテーマとなる。
脱獄・脱出ものというのは、スティーブ・マックイーンダスティン・ホフマン共演の名作『パピヨン』(1973)やクリント・イーストウッド主演作『アルカトラズからの脱出』(1979)、最近では海外ドラマ『プリズン・ブレイク』など、人々の心を掴み、時代時代でヒットを記録している印象を受けるが、『約束のネバーランド』もまた、脱獄・脱出ものの王道を行くストーリーが展開される。
劇中では、この脱出を‘‘鬼ごっこ’’に例えているのだが、ハウスの管理者である‘‘ママ’’との一進一退の攻防戦が終始繰り広げられる。
毎話、先行きの気になるクリフハンガーで幕を閉じているため、次から次へと視聴したくなる魔性の魅力も兼ね備えた作品である。
また、劇中のいたるところにヒントや伏線が隠されているため、瞬きも許されない!

果たして、エマたちは無事にグレイス=フィールドハウスから脱出することができるのか?

 

 

 

表情豊かなキャラクターたち

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TVアニメ『約束のネバーランド』最大の見どころは、感情表現豊かな表情を魅せるキャラクターたちだ。

一昔前のアニメーションというのは、単調な表情ばかりが目につき、リアルさに欠けるものが多かったが、最近のTVアニメは、細かい表情まで丁寧に再現し、キャラクターの感情を見事に表現して魅せる。
特に『約束のネバーランド』は、キャラクターひとりひとりの表情が面白い!
主人公のエマ、ノーマン、レイにしても、追い込まれた時の表情や許せないことが起きた際の表情の変化が見事!
とりわけTVアニメ中盤でグレイス=フィールドハウスへとやってくるシスター・クローネの表情が最高だ。
サイコな印象を与えると共に、寂しさも兼ね備えたキャラクター設定と見事にマッチした表情の変化を体現して魅せる。
この生き生きとしたキャラクターたちが『約束のネバーランド』をさらに面白くしている。

 

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2020年には実写映画化もされ、2021年にはTVアニメ第2期の放送も終えた、『約束のネバーランド』。
実写映画版は、浜辺美波を主演に迎え、ママ役に北川景子、シスター・クローネ役に渡辺直美がキャスティングされている。
脱獄・脱出ものが好きな方は必ずハマると言っても過言ではなく、アニメの面白さを再認識させられること間違いない!(文・構成:きさつ卍じゅじゅつし)