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【レビュー】MCU<フェーズ4>の幕開けを飾るに相応しい斬新なTVドラマ『ワンダヴィジョン』

次の『ドクター・ストレンジ』の映画にワンダが出るし、そろそろ観ておくかということで、今まで何かと敬遠しがちだった『ワンダヴィジョン』を視聴。今回は、あらすじ、感想、キャストについてお届け!

 

 

『ワンダヴィジョン』あらすじ

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とある郊外の街に引っ越してきたのは、長い恋愛の末、晴れて結婚したスカーレット・ウィッチことワンダ・マキシモフとヴィジョン。60年代のアメリカを想起させるポップでお洒落な洋服に身を包んだ2人は、夢にまでみた結婚生活を手に入れ、幸せな日々を送っていた。

マーベルドラマ『ワンダヴィジョン』|ディズニープラス公式 (disney.co.jp)

 

感想:シットコムの歴史を垣間見れるコメディショー

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MCU〈フェーズ4〉の幕開けを飾る作品として、マルチバース的なものにも若干ではあるが触れている印象。
冒頭は白黒映像のシットコムで物語が綴られ、次の展開を全く予想させない。
それでいて、何らかの"違和感"を昔のドラマもといシットコム(マルチカメラ)にはない演出、アングル、画角の変化で表現しており、この世界が現実ではないことを悟らせるのだ。
一話ごとに異なる年代のシットコムが題材になっているのも面白く、第1話は1950年代の『アイ・ラブ・ルーシー』、第2話は60年代の『奥様は魔女』といったように、70年代、80年代、90年代、2000年代、2010年代と、まさにシットコムの歴史を垣間見れるコメディショーでもある。
マルコム in the Middle』のノイズがかったオープニングや『モダン・ファミリー』のモキュメンタリー形式の作風を楽しめる部分は海外ドラマ好きとして感無量!
シットコムの世界と外の世界が完全にリンクする第4話「番組を中断します」は特に見事で、この異質な空気感、違和感はなんなのか、そのすべてが明らかになる。
それでいて、第5話はもっと衝撃!もはや頭が追いつかないほどだ。
マイティ・ソー』のダーシー、『キャプテン・マーベル』のモニカ・ランボー、『アントマン』のウー捜査官、果ては『X-MEN』の世界からもゲストが登場するなど、もはやお祭り状態!
合間に挿入されるCMにも意味があり、ワンダの過去とリンクしている。

 

 

キャストについて:完璧な適応力を見せる主演の2人

それにしてもワンダ・マキシモフは壮絶な人生を歩んでいる。
いつも人々から怪訝な視線を向けられ、日陰を歩くような生活を強いられる。
これから先の未来では、もっと幸せな結末を迎えさせてほしいものだ。
もしかしたらMCUはワンダの哀しみと喪失の物語なのかもしれない…。
演じるエリザベス・オルセンとヴィジョン役ポール・ベタニーは、シットコムからシリアスドラマまで、完璧な適応力を魅せており、その都度素晴らしい表情を魅せてくれた。
悪役のキャスリン・ハーンのほくそ笑むかのような嫌らしい笑顔も良い。

本当の意味で"スカーレット・ウィッチ"となったワンダの運命やいかに!?

 

 
 

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