『ザ・ボーイズ』キミコ役 福原かれんってどんな人？【プロフィール・出演作・まとめ】
Amazonプライム・ビデオにて配信中の海外ドラマ『ザ・ボーイズ』。
欲望まみれの極悪ヒーローたちがのさばる世界を舞台に、彼らに罪を償わせようとする自警団‘‘ザ・ボーイズ’’の姿を描く同作で、謎多き日本人女性キミコ・ミヤシロ役を演じているのが、日系アメリカ人の福原かれんである。
ここでは、アメコミファンを中心に人気を拡大しつつある彼女のキャリアに迫る！
ディズニー・チャンネルのレポーターとして活躍
福原かれんは、1992年2月10日アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルスで、日本人の両親のもとに生まれた。
幼少の頃は、毎週土曜日に日本語学校へと通い、母国語である日本語を11年間学ぶ。
彼女が、最初に得た仕事は、ディズニー・チャンネルでのレポーターの仕事だった。
『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズや『ナショナル・トレジャー』といったディズニー映画の魅力を伝えながら、製作関係者などへのインタビューを行う『Movie Surfers』という番組で、中学生ながらに見事な仕事っぷりを発揮し、エンターテイメント業界におけるキャリアのスタートを切った。
その後、カリフォルニア大学ロサンゼルス校（UCLA）に進学した彼女は、アメリカを拠点としたレポーターとして本格的な活動を始める。
ディズニー・チャンネルにて放送の「世界のディズニーリゾートへGO」ではガレッジセールのゴリのアシスタントを務め、NHKにて放送の「BSベストスポーツ」では現地レポーターを担当した。
UCLA在学中にはアカペラグループにも参加し、2014年に社会学の学士号を取得してUCLAを卒業。
また、ミドルスクール時代から空手にも挑戦し始め、のちの自身の演技にも活かされている。
大学を卒業後、ハリウッド超大作の主要キャストに抜擢！
大学卒業後、通訳や字幕編集者、ウェイトレスといった様々なアルバイトを経験した彼女は、2016年、ついにハリウッドへの切符を手にすることになる。
DCコミックス原作の映画『スーサイド・スクワッド』（2016）で、主要キャストの一人に抜擢されたのだ。
彼女が演じるカタナ＝タツ・ヤマシロというキャラクターは、日の丸の仮面をつけ、日本刀で戦う暗殺者。
剣術と格闘術を幼き日から学び、夫を亡くしたことから、自ら志願して‘‘スーサイド・スクワッド’’に加わった。
ミドルスクール時代から養ってきた空手の技術と撮影前に2か月かけて習得した剣術を披露するチャンスを得た彼女は、抜群の演技を披露。その才能を遺憾なく発揮したのだ。
福原かれん演じるカタナは、正直なところ、『スーサイド・スクワッド』本編では不完全燃焼に終わった印象がある。
これは製作サイドよりあらゆることを口出しされた監督のデヴィッド・エアーが思うように物語を伝えられなかったことが要因となっており、本来ならば、もっとしっかりとしたキャラクター設定の下で描かれるはずだった。
とはいえ、彼女自身の演技は素晴らしいもので、表情に影を落とした寡黙な役柄を全うしたということもあり、カタナが本来の活躍を魅せる「デヴィッド・エアー・カット版」をリリースしてほしいという声が続出。
2017年のDC映画『ジャスティス・リーグ』の「スナイダーカット版」がリリースされたことを受けて、『スーサイド・スクワッド』もまた、新たなバージョンがリリースされることに期待が持たれている。
『ザ・ボーイズ』で残した強烈なインパクト
『スーサイド・スクワッド』で高く評価された彼女は、短編映画『The LOST（原題）』（2017）、クライム・アクション『ミュータンツ 光と闇の能力者』（2019）、TVシリーズ『シーラとプリンセス戦士』、『キポとワンダービーストの冒険』などでキャリアを積み、2019年にAmazonプライム・ビデオにて配信開始されたアメコミ・ドラマ『ザ・ボーイズ』で強烈なインパクトを残す。
『ザ・ボーイズ』にて彼女が演じるキミコ・ミヤシロというキャラクターは、謎多き人物である。
過去に大きな秘密を抱えている日本人女性で、言葉を発することが一切ない。
言うなれば、表情のみで演じなければならない大変難しい役どころであったが、それを難なくこなす素晴らしい演技を魅せ、アメコミファンの心を鷲掴みにしたのだ。
2022年より配信開始となったシーズン3でも、引き続き同役を演じている、福原かれん。
今後どのようにキミコというキャラクターの変化を体現してくれるのか、非常に楽しみである。
近年、ハリウッドで活躍する日本人俳優・女優が増えてきており、アジア系俳優の前に立ちはだかる人種の垣根というものも無くなりつつある。
ハリウッドで鮮烈な存在感を放つ日系アメリカ人女優・福原かれんは現在30歳。
まだまだこれからの若き女優が、今後さらなる飛躍を遂げていく姿を見守っていきたい…。（文・構成：zash）
