【トリビア】『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』覚えておきたい10のこと【後編】
J・K・リーリング原作「ハリー・ポッター」シリーズの前日譚に当たる『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』は、ホグワーツ魔法魔術学校の指定教科書「幻の動物とその生息地」の著者ニュート・スキャマンダーを中心とした物語である。
舞台となるのは、ハリーが魔法界にやって来る70年前の世界。
この壮大な冒険譚は、実は、過去の「ハリー・ポッター」作品とも大きな''繋がり''があるのだ。
ここでは、『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』の物語を読み解く為に重要な「10のこと」を紹介しよう!
- まずは【前編】からご覧ください
- ⑥魔法生物紹介:ニフラー
- ⑦魔法生物紹介:ボウトラックル
- ⑧魔法生物紹介:エルンペント
- ⑨エディ・レッドメインが、トム・リドル?!
- ⑩実は「ハリー・ポッター」にニュート・スキャマンダーがすでに登場している!?
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まずは【前編】からご覧ください
⑥魔法生物紹介:ニフラー
この一際可愛らしいモグラのような生物の名前は、ニフラー。
その生態はというと、お宝大好きの成金動物!
宝石やコインなどを探す習性があり、専用のバッグまで抱えているのだ。
ニュートのトランク同様、想像もできないほどの収納力があると言われている。
そんなニフラーは本作がスクリーンデビューとなるわけだが、原作の方では、すでに登場済み。
小説「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」にて、レプレコンゴールドを探すという授業の一環で、ハグリッドから生徒たちにこのニフラーが与えられた。
ドロレス・アンブリッジがホグワーツを支配した時にも登場し、使い勝手の良いその能力を発揮してきた。
⑦魔法生物紹介:ボウトラックル
小さいけど、危険な生物、ボウトラックル。
『ハリー・ポッターと死の秘宝 Part2』(2011)にてハグリッドがハリーにこんな言葉をかけた。
「俺がお前さんを連れてきた6年前は、ボウトラックよりも小さかったぞ」
そんなボウトラックは、ニュートのペットとして登場。
''ピケット''と名付けられ、いつもポケットの中にいる。
ちなみに『LEGO Harry Potter』というゲームには、1年目~4年目まで登場している。
⑧魔法生物紹介:エルンペント
サイのような見た目で、体重1トンを超える巨大生物、エルンペント。
大概の呪文を跳ね返すほどの分厚い皮膚を持ち、角や体内にある毒液など、危険な能力を有する。
エルンペントは、原作の「ハリー・ポッターと死の秘宝」に角のみ登場しており、全体像が発覚したのは、本作が初!
ほかにも可愛らしく魅力的な魔法生物がたくさん登場しており、好きなキャラクターを見つけるのも、楽しみの一つだ。
⑨エディ・レッドメインが、トム・リドル?!
『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』にて、主人公の魔法生物学者ニュート・スキャマンダーを演じるのは、エディ・レッドメイン。
『博士と彼女のセオリー』(2014)でアカデミー主演男優賞を受賞し、翌年の『リリーのすべて』(2015)でも同賞にノミネートされるという快挙を成し遂げた実力派俳優だが、実はその昔、「ハリー・ポッター」のオーディションに参加していたという過去がある。
当時、大学生だった彼が受けたオーディションというのが、『ハリー・ポッターと秘密の部屋』(2002)に登場する、若き日のトム・リドル役。
結果的には、エディではなくクリスチャン・コールソンが抜擢された。
その後も、ウィーズリー家の誰かを演じたかったというエディだが、ドーナル・グリーソンやロバート・パティンソンなど、友人たちに役柄は渡っていった。
それが15年の時を経て、オスカー俳優へと成長した彼の元に、主人公として「ハリポタ」の世界に存在するチャンスが巡ってきたというわけだ。
ニュートの出身寮である、ハッフルパフに対して並々ならぬ愛を感じているようだ。
⑩実は「ハリー・ポッター」にニュート・スキャマンダーがすでに登場している!?
『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」の主人公は、魔法生物学者にして「幻の動物とその生息地」の著者ニュート・スキャマンダー。
本作で、映画版には初めて登場するキャラクターだと、思っていないだろうか?
実は、すでに過去の「ハリー・ポッター」に登場済みなのだ。
そのシーンとは…
「ハリー・ポッター」シリーズ3作目にあたる『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』(2004)で、ハリーがフレッドとジョージのウィーズリー兄弟から、''忍びの地図''なる物をもらう。
「われ、よからぬことをたくらむ者なり」
ハリーが初めて、この地図を使うシーンになんと!ニュート・スキャマンダーの名前が登場しているのだ!
ホグワーツの教師でもないのに、なぜ、ホグワーツにいたのだろうか?
噂によると、古い友人であるダンブルドアを訪ねてきたと言われている。
こういうファンの心をくすぐる演出もまた、「ハリー・ポッター」の魅力である。
ほんの一瞬だが、確認しておきたい真実だ。
「いたずら、完了!」
ハリーが登場する70年前の話でも、世界観が一貫している、J・K・ローリングが描き出した魔法界は、やはりすごい!(文・構成:zash)
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