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『カーズ・オン・ザ・ロード』監督インタビューが到着!『カーズ』ファンなら楽しめる本作の見どころとは?

世界中で大人気のアニメーション映画『カーズ』。その最新作となる短編アニメーションシリーズ『カーズ・オン・ザ・ロード』が、9月8日よりディズニープラスで配信中。

このほど、本作の監督であるスティーブ・パーセル(エピソード1、2、8の監督)とブライアン・フィー(エピソード3、4、7の監督)のインタビューが到着。本シリーズの見どころなどを語ってくれた。

 

 

 

 

『カーズ・オン・ザ・ロード』とは?

『カーズ・オン・ザ・ロード』© 2022 Disney/Pixar ディズニープラスで独占配信中

 

『カーズ』待望の最新作がついに登場!マックィーンとメーターが帰って来る!

ライトニング・マックィーンと親友のメーターが、メーターの姉の結婚式に出席するために、ホームタウンのラジエーター・スプリングスから飛び出し、ロードトリップをする様子を描いた短編アニメーションシリーズ。

道中では、驚くような出来事や魅力的な新キャラクターが登場し、行く先々で冒険が繰り広げられる。

 

 

 

本シリーズのアイデアはどうやって生まれたのか?

『カーズ・オン・ザ・ロード』© 2022 Disney/Pixar ディズニープラスで独占配信中

 

――シリーズはとても楽しかったです。おめでとうございます!簡単にこのプロジェク
トがどのように始まったのか話していただけますか?そして、シリーズで、クロス・カ
ントリー(大陸横断)のロード・トリップをやるというアイディアをどのように思いつ
いたのかについてもお願いします。


ティーブ・パーセル(以下S):僕らは自分たちがディズニープラスのためにシリ
ーズをやりたいのは分かっていた。(でも)それがなにかははっきりしていなかった。それで最初は、いくつか違うアイディアを掘り下げていた。そして、いくつかのアイデ
ィアに取り組んでいたら、パンデミックが発生したんだ。そして、ピクサーは(みんな
を)家に帰らせた。それで僕らは家から仕事をしながら、アイディアを練り続けていた
。でも、(最終的に)決まったアイディアは、僕たちのキャラクターを、国を横断する
ロード・トリップに送り出すというものだった。そうなったのは、僕たちが自分の場所
から外に出ることや、旅行したいと切望していたからかもしれない。多分、そういった
ことがそう決断するのを手助けしたかもしれない。でもそれは、ストーリーテリング
とって、とても多くの可能性を持った良い基本線だと感じられた。そして、この作品の
最後で、「僕たちはメーターの妹に会う」というご褒美を入れたんだ。そして、その間
で、「なんでも自分たちがやりたいものをやってみよう。本当のロード・トリップで見
つけるかもしれない様々な珍しいロケーションを入れて、さらに奇抜にしてみよう!」
となったんだ。

 

 

 

どうやったら予想外のことがやれて驚きがあるものに出来るかということ

『カーズ・オン・ザ・ロード』© 2022 Disney/Pixar ディズニープラスで独占配信中

 

――もしあなたが「カーズ」のファンなら、間違いなくこのシリーズを楽しむことがで
きますが、なにがこのシリーズを、ファンにとって、とても特別で魅力的なものにして
いると思いますか?このシリーズの見どころをいくつか教えていただけますか?


ブライアン・フィー(以下B):特にこのシリーズで僕が最も面白いと思ったことの一
つは、もしあなたがそのキャラクターたちを知っていて、そのキャラクターたちのファ
ンだったら、今でも(このシリーズを見ながら)、自分の家族と一緒に時間を過ごして
いるように感じられるんだ。あなたがすでに好きなものをもっと得られるんだ。そして
また、その一方で、自分たちがちゃんと観客を驚かせられるようにしたかったし、キャ
ラクターについてもっと知ることが出来るようにしたかった。(そして)キャラクター
たちがお互いのことをもっと学べるようにするんだ。それから、「そういったことを予
測出来ないものにするには、どんなことがやれるか?」と考えた。僕たちが自分自身に
チャレンジしたことの一つは、これらのストーリーの一つ一つを使って、どうやったら
出来る限り、予想外のことがやれて、驚きがあるものに出来るかということだった。そ

れが、僕らがエンターテイニングだと思ったことなんだよ。だから、願わくば、僕らに
そういったことがやれているといいね。

 

 

 

有名映画へのオマージュとは?

『カーズ・オン・ザ・ロード』© 2022 Disney/Pixar ディズニープラスで独占配信中

 

――このシリーズのどのエピソードも楽しかったです。それらは全く違っていて、楽し
いです。でも、あなたたちがこれらのストーリーを作っている時、あなたたちは、映画
や人、なにか対してオマージュを捧げたりしましたか?なぜなら、エピソード2では、
あなたたちは間違いなくあの有名な映画にオマージュを捧げています。


S:そうだね。そのエピソード(エピソード2)では、僕が大好きな多くのことへのオ
マージュが入っているよ。子供の時、僕はいつも怖いものが好きだった。お化け屋敷や
幽霊とかね。ディズニーランドでの僕のお気に入りのライドは、ホーンテッド・マンシ
ョンなんだ。だから、その要素があるね。それから、僕がこれまで見た他の映画のアイ
ディアを加えていった。そして、音楽も、僕が子供の時に見た家族向けの怖い映画のト
ーンを使っているんだ。そこにはどちらかというとユーモラスな感じがある。『The
Ghost and Mr.Chicken(1960年の映画)』や『Munsters, Go Home!(1966年の
映画)』といったね。だから、そこには、こういった昔風のレトロなサーフ・ギターっ
ぽいサウンドトラックが、全体的にちょっと軽いトーンにするために入っているんだ。
だから、ちょっと怖いものがあるけど、ものすごく怖いものはなくて、もっと楽しい感
じの怖さがあるんだよ。そして、あなたたちが気づくかもしれないたくさんの楽しい瞬
間がある。(でも)もしあなたたちが小さな子供だったら、それらには気づかない。そ
れらは全く新しいものに感じるんだ。

 

 

 

車に命を吹き込むということ

『カーズ・オン・ザ・ロード』© 2022 Disney/Pixar ディズニープラスで独占配信中

 

――毎回、『カーズ』の映画を見る時、もちろん、それらは全て車で、動物や生き物で
はありません。でも、いつも彼らに感情移入出来るのは、驚くべきことです。監督とし
て『カーズ』の仕事をする時、どんなことがあなたにとってチャレンジですか?車をア
ニメートしたり、車に命を吹き込むのはどのぐらいチャレンジなことですか?


B:僕たちのアニメーターたちのテクニカルなレベルは、とても素晴らしいんだ。僕は
アニメーターではない。アニメーターたちのように、そこで彼らをどう動かすかは分か
らない。彼らはどんなものでも、あなたたちに(キャラクターとして)信じさせること
が出来る。彼らは、キャラクターがある状況に対して、感情やフィーリングを伴って反
応していると信じられるようなやり方でアニメートするんだ。だから、テクニカルなレ
ベルにおいて、僕らが仕事をしている(ピクサーの)才能のある人たちは、とても素晴
らしいんだ。監督としては、あなたが、「キャラクターたちに感情移入した」と言って
くれて嬉しいよ。なぜなら、それはなにか僕らがやろうとしたことだからね。いつでも
キャラクターを描いている時、僕らはこういった人を見つけようとするんだ。これは、
あなたたちが、自分の家族の中で知っている誰かかもしれない。でも、どうやったら、
それを可笑しくやれるか?僕らみんなが知っている誰かの楽しいバージョンを、どうや
ったらやれるか?となってね。

 

 

 

ピクサー映画の魅力でもあるイースターエッグ

『カーズ・オン・ザ・ロード』© 2022 Disney/Pixar ディズニープラスで独占配信中

 

――ピクサー映画には、多くのイースターエッグがあることは有名です。このシリーズ
のいくつかのイースターエッグについて、ネタバレなしで話していただけますか?
S:(ブライアンに向かって)なにかあるかい?


B:ピザ・プラネットのトラックは、多くのエピソードに出てくるよ。あえて言うと、
それはすべてのエピソードに入っているかもしれない。僕は100%確かじゃないけど。
S:恐竜の博物館の中で、背景に楽しいチャートがあるよ。それは恐竜の誕生の進化を
描いているんだ。彼らがいかに海から這い上がってきて、直立歩行するようになったか
についてね。
B:イースターエッグはたくさんあるよ。B級映画と呼ばれるエピソードがあって、その
中で、ライトニング・マックイーンとメーターが映画の現場に偶然出くわすんだ。そし
て、その背景に、『レイダース/失われたアーク』に出てくる聖約の箱があるんだ。それをする(イースターエッグを入れる)機会を失うことは通常はないよ(笑)。


――私が『カーズ』の映画がとても大好きな理由の一つは、それらがエンターテイニン
グで楽しいだけでなく、人生や友情についての美しいメッセージがあるからです。この
シリーズについても同様に感じています。あなたたちは、この作品から、視聴者にどん
なメッセージを受け取ってもらうことを期待していますか?


S:僕らの拠り所となるもの、(この作品で)僕らがもう一度戻った土台となるものは
、キャラクターたちの友情なんだ。それはなにか、このフランチャイズを一つにしてい
るものなんだ。だから、これらのキャラクターたちをこの旅行で一緒にするんだ。(そ
して)たとえ、彼らが(その友情を)試されることになっても、時々お互いにうまくや
れなくても、予想していないことに出くわしても、この旅行であまりに多くのことが起
きているかもしれないけど、最終的には、それはすべて価値があって、やりがいのある
ことなんだ。そして彼らは、(この旅行を)始めた時よりも友人として強い絆を築くん
だよ。

 

 

 

日本のファンへメッセージ

『カーズ・オン・ザ・ロード』© 2022 Disney/Pixar ディズニープラスで独占配信中

 

――あなたたちがご存じのように、日本の人たちはアニメーションが大好きで、ピクサ
ーの映画が大好きです。そしてこのシリーズを見るのを楽しみにしています。そういった日本のピクサーファンたち、『カーズ』ファンたちにメッセージをいただけますか?


B:彼らが、(このシリーズで)僕らが見せたものに驚いてくれると思いたい。彼らが
、もう一度、これらのキャラクターたちに親しみを感じてくれると思いたい。でも、僕
たちは彼らで新しいことをやっていて、そのことは、新しさと古さの両方を感じさせて
くれるんだ。

S:彼らが(この作品を見て)笑ったり、その美しさを楽しんでくれることを願ってい
るよ。僕たちは、このシリーズに美しさも持ち込もうとした。美しい風景があるんだ
。『カーズ』の作品で、僕が前に見たことのない照明(光の表現)があるんだ。だから
、僕は、ストーリーテリングやそこでのユーモアと同様に、それがどう見えるかという
ことに、とても満足しているよ。

 

『カーズ』シリーズ最新作『カーズ・オン・ザ・ロード』は、ディズニープラスで独占配信中。

 

ディズニープラスとは?

Disney+(ディズニープラス)は、ディズニーがグローバルで展開する定額制公式動画配信サービス。

ディズニー、ピクサー、マーベル、スター・ウォーズナショナルジオグラフィックの名作・話題作に加え、スターブランドとして大人が楽しめるドラマや映画も充実している。ここでしか見られないオリジナル作品も続々登場予定。(ROADSHOW)

 

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